平素からの陽盛体質者が、辛辣な食物の過食や外界からの熱邪の侵入を受けると、実熱を生じ、血に影響が及び血熱を形成する。あるいは心は血を主り、肝は血を蔵するがこのために心・肝の熱性病変は血熱を生じやすい。血熱が改善せず、営血を消耗し、そのために皮膚が営養されず斑疹を発症する。
先天的な脾胃の虚弱や食事の不摂生により脾胃を損傷し、脾の水質運化機能が低下すると水湿の停滞を生じる。停滞した水湿を排除できず、それが化熱して湿熱を形成し、その湿熱が皮膚に堆積すると斑疹を発症する。
平素肺衛虚弱の者は、外邪から熱・湿等の邪気が侵入しやすい。衛外力低下のために皮膚に侵入した邪気を発散できず、その邪気が鬱積すると斑疹を発症する。
虚弱体質、気血の生成不足、または各種原因により陰血を消耗し、そのために皮毛がうまく営養されず、体表の防衛機能が低下すると外邪を受けやすくなる。その外邪が皮毛に鬱してそれを発散できないと斑疹を発症する。