整体療法院 同仁広大
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各種症状の概念と治療法
鼻づまり・鼻水(鼻淵)
1. 肺気虚による鼻淵(鼻閉や鼻水)

カゼ引きの繰り返しやその他の慢性疾患により肺気を損傷し、肺気の不足からその治節機能が低下して清陽が昇らず、濁陰が降りず、ために濁陰が鼻竅に停滞すると鼻淵になる。

【弁証】
鼻汁は白く粘く量が多い、鼻閉は軽く時に重い。四肢の冷え、咳、痰が出る。
【治療原則】
温補肺気、散寒通竅
2. 脾気虚による鼻淵

飲食不摂生や過労、過度の思慮などにより脾胃を損傷すると気血生成が不足し、清陽が頭面部に昇らず、鼻が気血の栄養を充分に受けられなくなる。さらに脾気虚弱のため運化機能の失調から湿濁を生じ、その湿濁が経絡に沿って鼻竅に集まると鼻淵になる。

【弁証】
鼻汁は白く粘く量が多い、鼻閉は重い。全身の倦怠感。食欲不振。軟便。下肢の浮腫。
【治療原則】
健脾利湿、化濁通竅
3. 肝胆の鬱熱による鼻淵

ストレスなどの精神刺激により肝気鬱結に陥り、この肝鬱が熱に変化することがある。また表裏関係にある胆経の経気は脳に通じ、その支絡は鼻傍に至るので、肝胆の鬱熱が経絡に沿って脳を犯し、鼻に影響すると鼻淵になる。

【弁証】
鼻汁は黄色粘く、臭く大量。鼻閉。偏頭痛。発熱。喉の渇き。眩暈、耳鳴り。睡眠短く多夢。
【治療原則】
清肝瀉熱、利胆通竅

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