五十肩は、肩を回したり、あげたり、曲げ伸ばしが痛みによって出来ない症状です。風、寒、湿の邪により経絡の流れを阻害されて、筋肉に凝滞を引き起こし、肩部の症状が出ます。また、肝と腎からも影響を受けやすく、これらの気機失調によってもおこります。
1.風寒湿による
外からの風寒湿邪が、肩部の気機失調を引き起こし、発生させます。寒いところや雨に長い時間当たっていたりすると発生することがあります。
【弁証】
冷えて固く、曲げ伸ばしが出来ない。原因がはっきりとわかる。
【治療原則】
疏調気血、
筋通絡
2. 気血不足
肝は蔵血し、腎は納気します。これらの機能失調により、肩部の筋を滋養できずに運動機能が低下し発症します。
【弁証】
痛い日とそうでない日があり、だんだんと運動範囲が狭まり発症します。
【治療原則】
疏調気血、
筋通絡
3. 外傷筋骨
打撲や、捻挫、脱臼などにより、筋や骨に損傷があった場合に発生します。
【弁証】
痛みの部位が特定でき、舌象に変化がみられない
【治療原則】
疏調気血、
筋通絡