冷え性は女性に多く見られるが、実は女性だけに起こることではなく、男性にも起こる。しかし、女性には起きやすい。これは、“冷”が、陰と陽に分けると陰であり、女性も陰に分類されるため、基本的に女性に冷え性が多くなる。最近は、夏にも冷房のせいか、冷え性が多く見られる。
1.寒湿による冷え性
寒い環境や湿度の多い環境で発生する。外的要因に起因するもの。
【弁証】
むくみが多く、冷たい感じ。特に足に多い。だるさも伴う。舌にむくみがあるのも特徴。小便清長。
【治療原則】
温補腎陽(腎臓の陽気を補う)
2. 血による冷え性
気血の巡回が悪く発生する。
【弁証】
不通則痛の原則通り痛みを伴う。痛みの部位は限定される。半身麻痺の時やヘルニアの問題がある。
【治療原則】
活血化
(血の流れを活発にし、
血をなくす)
3. 陽虚による冷え性
中国医学で言う陽の不足。陽とは、暖かいもの、元気、若さなど。
【弁証】
四肢厥冷。動きたがらない。しゃべりたがらない。
【治療原則】
補益陽気(陽を補い、気を益します)
4.血虚による冷え性
西洋医学で言う貧血。
【弁証】
顔色が薄い。末端部が冷たい。生理不順。
【治療原則】
滋補肝血(肝臓の血を補い滋養します。)