月経周期が25日以内と短いものを月経先期という。経行先期、経早という言い方もある。その多くは気虚と血熱に分類できる。
1.気虚
飲食失調や、過労、ストレス過多により脾気を損傷して発生します。気血を作ることが低下し、統血作用が低下すると発生します。
【弁証】
経血の色は淡い、軟便、倦怠感、食欲不振
【治療原則】
補気摂血、調経
2. 実熱による血熱
若いときや陽盛の体質の時に発生、辛いものの食べ過ぎやストレスによりイライラする、過労により体内に熱がこもったときに発生します。
【弁証】
経血量が多い、色は深紅、粘調、心胸煩躁、顔が赤く、喉が渇く、小便短黄、大便燥結
【治療原則】
清熱涼血、調経
3. 陰虚による血熱
加齢のため、房事過多のために腎陰が損傷して発生します。
【弁証】
経血量が少なく、色は紅、両ほほが赤く、五心煩熱、細数脈
【治療原則】
養陰清熱、調経