むくみは「浮腫」とも「水腫」とも言われ、中医学での浮腫は、水分に関係のある臓器「肺」「腎」「脾」と主に関係がある。
主に血液中や体内の水分が、次の原因で体内にしみ出している現象です。
1.腎虚による浮腫
腎臓は尿の生成・排泄、津液代謝のバランスを司る。働きが弱くなると体内の水液代謝が悪くなり、結果むくみが発生しやすくなる。
【弁証】
主に下半身がむくむ、重だるい腰痛もある、疲れやすいなど、腎臓の排尿の機能が弱くなって起きる。
【治療原則】
温補腎陽(腎の陽気を補う)
2. 脾虚による浮腫
脾臓は運化作用をつかさどる。運化とは、消化吸収と運搬を意味し、水液の代謝にも関係がある。また、脾臓の働きには昇清作用もある。昇清とは、胃で摂った食物によって作られた気を肺に送る働きである。これらの働きが弱くなると、むくみが発生する。
【弁証】
考え込みやすかったり。消化不良。膝のお皿が痛くなる。膝蓋骨周辺に水がたまることもある。
【治療原則】
益気健脾(脾を健康にし気血生化の働きを助ける)
3. 肺気虚による浮腫
肺は通調水道という水を全身に散布する働きがある。この作用が弱くなってむくみが起こる。
【弁証】
咳やぜんそくなどが起きる。乾燥肌。
【治療原則】
補益肺気(肺を養い気を補う)
3. 肺気虚による浮腫
水分の摂りすぎか、代謝が悪いのが原因なので、利尿作用のある豆類を食べると良い。