のぼせは頭部ののぼせ、顔、全身、手、足などののぼせ火照りの症状です。時には、下半身の冷えと上半身ののぼせを同時に伴っているときもあります。
1.腎陰虚
加齢や房事過多などによって腎陰が損傷し、内熱が発生してのぼせがおきる。
【弁証】
のぼせ、手足の火照り、膝腰がだるい痛い
【治療原則】
滋陰補腎、清熱降火
2. 肝陽上亢
ストレスなどが原因で肝鬱気滞が発生し、それが肝火へと変化します。この熱が上部にのぼるとのぼせとなります。
【弁証】
のぼせ、顔面紅潮、頭部の汗、頭部の脹痛
【治療原則】
滋陰肝腎、平肝潜陽
3. 心腎不交
心は火、腎は水。正常時は心、腎の間に陰陽のバランスが保たれています。これが慢性疾患、房事過多、加齢などのためにバランスが崩れると心腎不交となる。上部は心火で上炎し、下部は腎水が盛んで冷えとなる。
【弁証】
のぼせ、下肢、腰部、腹部の冷え
【治療原則】
降火温陽、交通心腎