乳腺炎は、乳房部の急性化膿性疾患です。乳房部は胃経と関係があり、胃経に熱が蓄積して発生したり、心配事やストレスにより肝気が鬱結しても発生します。それ以外には、乳頭より火毒の邪が乳房に侵入したことや外邪が脈絡をふさいで乳の出が悪くなったために火毒と積乳が凝結しても発生します。
1. 胃熱
飲食の不節や脂っこい物や味の濃いものの多食によって、胃に熱が発生したことによります。その熱が胃経をのぼり、気機を上逆して発生します。
【弁証】
乳房が腫れていたい、喉が渇き、水を飲みたがる。悪心嘔吐、口臭、便秘。
【治療原則】
清胃熱、和営通乳
2.肝気鬱結
肝臓の疏泄作用の低下により発生します。疏泄作用は気血の流れを手伝い、ストレスや脂っこい物の多食によっておこります。
【弁証】
乳房が腫れていたい、胸脇部痛、煩躁易怒。
【治療原則】
解表疏肝、解毒通乳