喘息には虚証と実証があります。実証は外邪によるものや食事、ストレスによります。虚証は、久病による正気が虚したものや加齢、肺や腎の機能低下によるものがあります。
風寒の邪が肺衛を侵襲することで、肺の宣発粛降作用が低下し、その結果肺気が上逆して発生します。
風熱の邪が肺に侵入し、衛気不和を招いておこります。
痰湿が気管、もしくは肺に停溜するためにおこります。痰の発生は、熱や寒から化痰したものや脾胃の失調から発生したり様々です。
痰熱が肺を阻害したために、肺の宣発と粛降作用が低下して発生します。熱のために肺気が上迫し、喘息や咳がおこります。
脾の機能失調のために気血がうまく作れず、脾、肺の気虚を招いたために発生します。肺気虚になると呼吸機能が弱くなります。
肺は呼吸をつかさどり、腎は納気をつかさどる。共に機能の協調が出来ると正常な呼吸が維持されます。腎の陽気が虚したために納気の働きが低下して、これらの症状がおきます。
腎陰は、全身の陰の本。腎陰虚が発生すると肺陰虚を招くこともあります。すると肺にも虚熱が発生し、肺の粛降作用が低下します。