中国医学では食欲不振は脾胃の働きが弱っためや、肝と脾胃の調和が乱れたりすることが原因で発生すると考えます。
1.脾胃虚弱
久病のため、加齢のために脾胃の働きが低下して、発生します。運化作用が低下し、いつまでも胃の中に食べ物が残る。
【弁証】
倦怠感、便秘、脈が虚弱
【治療原則】
益気脾胃
2. 肝脾不調
肝の疎泄作用が低下し、脾の運化作用を阻害して発生します。精神的なストレスも関係することがあります。
【弁証】
胸脇部痛、脹満感、食べたら吐く
【治療原則】
疏肝健脾
3. 肝気犯胃
肝の熱が胃の消化を阻害し、胃の気逆が発生して食欲不振となる。
【弁証】
胸脇部痛、食べられない。腹部脹満感
【治療原則】
肝和胃