中国医学では、身体と心は密接な関係がありますね。七情というのがあります。
七情とは喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七種類の情志や感情のことを指します。現在社会では、病院に行くと、この病気の原因はストレスですね。などと簡単に言われることもあります。また、現代病として精神疾患を考える必要もあると考えられます。確かにその通りです。先の七情が通常の心のキャパシティを超えて突然強くなったり、長期間に渡り精神的に負荷がかかると、精神的なキャパオーバーがおきてきますよ。
中国医学では、さらに臓腑と精神の相互関係により臓腑等の機能失調が起きて来ると考えます。
それぞれの対応する臓腑は次の通りです。
喜−心
怒−肝
憂−肺
思−脾
悲−肺
恐−腎
驚−腎
この七情による発病は、風邪のようなひきはじめという状態がありません。七情が内傷したときは、まずそれぞれの担当する臓腑に影響が出ます。その後、その臓腑の気の流れを混乱させます。時には上に昇ってカーッとなったり、時には鬱結で悶々としたりです。それにより気血の巡り、臓腑の機能を失調させます。